お悩みを持つ人「ゆななさんは、もともと片づけが得意なんですよね?」
ときどき、そう聞かれます。
が、いいえ。
No!です。
ぜんぜん違います。
わたしはもともと、モノが捨てられず、ズボラでめんどくさがり。
「まだ使えるもん!」が口癖の、片づけられない人でした。
今日は、そんなわたしがスッキリ暮らせるようになるまでの話を、はじめからぜんぶ書いてみようと思います。
長いです。
でも、ぜんぶ本当にあったことなので、何かが参考になれば嬉しいです。


◆ 夜中2時、シンクの前で


昔のわたしの、忘れられない思い出がこちら。
当時の私は子供2人(2歳と0歳)をほぼワンオペで育てていました。
子どもの寝かしつけで、一緒に寝落ちしてしまい、
ハッと目が覚めたら、深夜の2時。
リビングにはモノが散乱、シンクには汚れたお皿がグチャグチャ。
泣きそうになりながら、疲れた体に鞭打って溜まったお皿を洗う。
深夜2時。
それが特別な日ではなくて、ほぼ毎日そんな感じの日々でした。
そして3人目の子どもが産まれて、いよいよ「とにかく手が足りない!」。
体も心も限界で、ツラくて本当に泣いていた日もたくさんありました。
グチャグチャの部屋を見ながら、思っていたんです。
「暮らしがうまくいかないのは、わたしの力が足りないからだ」涙。
部屋が散らかっているのは、がんばりが足りないから。
だからもっとがんばらなきゃ。でも、もうがんばれない。
いま思えば、この考えが間違いでした。
でも当時のわたしは、真面目にそう思っていました。



本当に子育ては大変。毎日本当にお疲れ様です
◆ 「アレどこ?!」が口癖だった


当時のわが家の日常を、もう少しだけ。
わたしの口癖は「アレどこ?!」。
いつでも何かを探していて、子どもたちからも「ママー、靴下ないよー」が毎朝の日課でした。
家族から「ママー、あれどこだっけ?」と聞かれるのもツラかった。
「ちょっと待って!」と、子どもを待たせる自分にまた自己嫌悪。
じゃあ片づけをしなかったのかというと、逆です。
「部屋を片づけよう!」と決意するたび、わたしがしていた行動は——
収納ケースを買うことでした。
無印良品や百均で、置き場所も入れるモノも考えず、収納ケースを大量に買い込む。
それで片づいた気になる。でも部屋は変わらない。
結局あとから、収納ケースそのものを処分することになりました。
お金も時間も、めちゃもったいない。
クローゼットも同じでした。
20代のわたしは毎シーズン流行りの服を買っていて、服は200着。
200着あるのに、口癖は「着る服がない」。
モノはあればあるだけ豊か。
欲しいモノを手に入れることが幸せ。
そう思って20年くらい生きてきたので、部屋がモノで溢れていても、なんでかわからない。
散らかる。片づかない。探す。イライラする。収納ケースを買う。
また散らかる。
無限ループの中に、わたしはずっといました。
◆ 友達の家で、聞いてしまった


転機は、突然きました。
3人目が産まれて大変だった頃、友達の家に遊びに行ったんです。
玄関に入った瞬間、
……すがすがしい!!
同じ子育て中のママなのに、モノが少なくて、スッキリしていて、空気まで軽い気がする。
うちと何が違うの?と、頭の中がハテナでいっぱいになって、思わず聞きました。
「なんでこんなにモノが少ないの?」
返ってきたのは、たったひとことでした。
「使わないモノは、捨ててるだけだよ」
……それだけ?
収納術でも、性格でも、家の広さでもなく、それだけ?
拍子抜けするくらいシンプルで、でも、わたしの中で何かがカチッと切り替わった瞬間でした。
だって、わたしは収納することばかりで、「使わないモノ」を捨てていなかったから。
「まだ使えるもん!」と、そのモノたちのために収納ケースを買い、そのモノたちの中から「使うモノ」を毎日探していたから。
片づけられないのは、わたしの力が足りないからじゃなかった。
ただ、モノが多すぎただけでした。


◆ キッチンの引き出し、ひとつだけ


最初に手をつけたのはキッチンの引き出しでした。
家じゅうを一気に、ではなく、引き出しひとつだけ。
やったことはシンプルで、「使えるけど、使っていないモノ」をどけて、この1か月以内に使ったモノだけを引き出しに戻す。
それだけです。
開けた瞬間、思わず声が出ました。
「見やすい〜♡」


それからは、引き出しを開けるたびに快適が飛び込んで来ました。
用もないのに開けて、ニヤニヤしていました。
この「スッキリ快適」が忘れられなくて、次の引き出し、次の棚、と少しずつ手放していきました。
もちろん、スイスイ進んだわけではありません。
モノを手放すのは大変なんです。
「もったいない」「せっかく買ったのに」「いつか使うかも」と、
手が止まります。
服200着も「今の自分が着たい服か」で見直して、残ったのは20着ほど。
9割を手放すまでには、時間がかかりました。
でも、コツコツコツコツ手放して、気がつけば家のモノは8割ぐらい減っていました。
◆ 手放して、軽くなった順番
モノを手放して何が変わったか。
わたしの場合、軽くなったのには順番がありました。


まず、心が軽くなった
散らかった部屋って、視界に入るだけで疲れるんです。
モノを減らしてから気づいたんですが、あれは目から入ってくる「ノイズ」でした。
部屋がスッキリしてから、イライラが目に見えて減りました。
「片づけなきゃ」と思いながら片づけられない、あの自己嫌悪の時間も消えました。
つぎに、時間が軽くなった
昔のわたしは、探しモノをする時間が1日5分はありました。
5分×365日で、年30時間。
この計算をしたとき、衝撃を受けました。
まる一日以上、「アレどこ?!」って言いながら生きてたの、わたし……。
モノが減った今、探しモノの時間はほぼゼロです。
モノの住所が決まっているというより、そもそも探すほどモノがない。
さいごに、お金が軽くなった
意外だったのはここです。片づけたら、貯金が増え始めました。
理由は単純で、買う前にめっちゃ考えるようになるから。
「今あるモノでどうにかできないかな?」が先に来るので、なんとなくの買い物が消える。
ストックが全部見えるので、二重買いも消える。
昔のわたしは、収納ケースに毎回お金を払っていた人です。
その出費が消えただけでも、けっこう大きいです。
心、時間、お金。
この順番で、暮らしがまるごと軽くなっていきました。
◆ いま、毎日5分だけ片づけている理由


「じゃあ今は、完璧にスッキリした部屋なんですね」と言われそうですが、それも違います。
わが家は子ども3人+犬1匹。
油断すれば、今日も床に靴下が落ちています。
だからわたしは今、1日5分だけ片づけています。
どこか1か所だけ。タイマーが鳴ったら、途中でもおしまい。
昔みたいに「週末にまとめてやろう」とすると、週末は子どもの用事で消えて、自己嫌悪だけが積み上がる。
それを何度もやったので、もう5分に区切ることにしました。
5分頑張る音楽作りました。一緒に5分頑張りましょ〜。
毎日20点でいい。1日サボっても、翌日戻ればノーカウント。
出産したとき、助産師さんに言われた言葉があります。
「部屋にホコリがあっても、赤ちゃんは死なないよ」
家事をがんばりすぎなくていいんだよ、という意味で言ってくれたんだと思います。
当時はその余裕もなかったけれど、今は、わかります。
部屋は、完璧じゃなくていい。
ママの心と体が軽くいられる分だけ、スッキリしていればいい。
その「軽くいられる分」を保つのが、わたしにとっての毎日5分です。
具体的なやり方は、場所別のリストにして別の記事にまとめています。


毎日の5分片づけの様子は、Xで写真つきで投稿しています🌱
→ ゆなな@部屋と自分を片付け中(@Yunana_mini)
◆ 昔のわたしと、同じ悩みのある人へ
夜中2時にシンクの前に立っていた頃のわたしは、まさか自分が「ミニマリストさんですよね」なんて呼ばれる日が来るとは、1ミリも思っていませんでした。(呼ばれるたびに、いまだにちょっと照れくさいのですが)
片づけられなかったのは、力が足りないからじゃない。
性格のせいでも、ママ失格だからでもない。
ただ、モノが多かっただけ。
もしあなたが今、あの頃のわたしと同じ場所にいるなら、家じゅうを片づけようとしなくて大丈夫です。
キッチンの引き出し、ひとつだけ。そこから始まります。
この道のりで見つけた「手放せない気持ちとの向き合い方」から、子育て中の実践まで、一冊の本に書きました。
📕『ママだけミニマリストの「手放す」思考』
家族のモノは減らさなくていい。まず「ママの自分のモノ」から——部屋も心も軽くなる、手放し方の本です。
▶ Amazonで読む
日々の暮らしの実践と本音は、noteにも書いています。
→ ゆなな|フレキシブルライフ通信(note)
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ちなみに、そんなわたしですが。
今年の6月、5年洗っていなかったカーテンを、ついに洗いました。
やろうやろうと思いつつ、めんどくさいよなぁと後回しにし続けて、5年。
スッキリ暮らせるようになっても、ズボラは健在です。
だからこそ、モノは少ないほうがいいんですけどね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にもスッキリするための記事を書いています。












